こちらはPCゲーム「Patron」のチュートリアル記事です。
Patron v 1.004.2での解説になります。
リンク
Patron公式サイトは「City Builder | Patron」。
Patron購入「Steamストア」。
Patronの「Steamコミュニティ」。
当サイトの「Patronメインページ」。
ここでは新規マップでの序盤の進め方を説明します。
タイトル画面で「ニューゲーム」を選択します。既にセーブデータがある場合はロードで開始できます。セーブについて覚えておくと良いのが、普通にプレイしていると、「クイックセーブ」と「オートセーブ」だけが機能するので、そのまま別マップを新規で開始すると、クイックセーブを使用した際やオートセーブが発生した際に記録が上書きされてしまい、前のマップのセーブデータが無くなります。これを防ぐためにはゲームを終了する際や別マップをプレイする為にタイトルに戻った時に「セーブする」をクリックして手動でセーブをする必要があります。セーブデータの名前入力で入力したマップ名が既にあった場合は上書きされるので注意が必要。
ニューゲームを選択すると街の名前と旗を選択す画面になります。減殺のバージョンでは日本語入力が直接できないので、街の名前を日本語で入力したい場合は、メモ帳などに書いた日本語をコピー & ペーストで張り付ける事になります。選択した旗は街で「旗ポール」という建築物を建てた時の旗のデザインになります。
街の名前と旗の選択の後はマップの選択になります。マップごとに地形や資源の豊富さ、天候の特徴も違うので、マップの下に書かれている情報も見ながら、自分の好みにあったマップを探すと良いでしょう。初心者の人は難易度が難しいのマップは避けた方が良いでしょう。
今回のチュートリアルでは「地中海」というマップを使用して説明を進めて行きます。このマップにした理由は初期の開始地点の周囲に樹木が多いので、初心者の人が苦労する木材と薪の問題を緩和しやすいからです。
マップを選んだ後は、ゲームの難易度を変更出来ます。マップの選択時に書かれていた情報は、そのマップの難易度などの情報で、ここではゲームプレイ中の初期人口やイベントの頻度などの設定を行えます。今回は何も設定を変更しないで進めて行きます。
新規でマップを開始するとロード画面の後にマップが開始され、その際に上のSSのメッセージが表示されます。ここに初期の進行のヒントが書かれているので参考にすると良いでしょう。
マップ開始時のSS。タウンホールと初期の住人たちがいます。当サイトの仕様でSSの下部が見えにくいですが、ゲーム画面下の中央にある3つのボタンで時間の進行の加速、減速、停止ができるので、最初に建物の情報を見る際や、建設する場所を考える時は停止しておくと良いでしょう。
マウスホイールで画面を引いてみると、タウンホールのすぐ近くから森林地帯が続いているのが分かります。土地を開拓していく際に覚えておくと良いのが、樹木が多い所で生産量が上がる施設がある事、川や海などの水辺では魚やカニを生産する「釣り小屋」建てられる事です(釣り小屋の研究が必要)。また川をまたいで移動する際には橋をかける事になるのですが、序盤では橋の建設コストが高いので、川の先の土地は資源に余裕が出てきてから開拓していくと良いでしょう。
ゲーム画面の右下には上のSSのアイコンが並んでいます。
これらは左から順に、住居、街の施設、農場、生産施設、デコレーション、道路と橋、資源回収/建物の撤去となっています。アイコンをクリックすると、その上にそれらの施設のアイコンリストが表示されるので、そこから建てたい施設をクリックして選択してから、マップ上の建てたい場所を選択します。
すぐに建物を建てたいところですが、先に上のSSの右上に表示されているアイコンの使い方を説明します。ここは開拓を進めて行く際に必要な情報を確認する為に頻繁に使用するので覚えておきましょう。
「マップ/環境グリッド/木々の表示」のアイコンをクリックするとその下に3つのアイコンが表示されます。一番左のアイコンをクリックするとゲーム画面の左下にミニマップが表示されます。ここで今見えている画面がマップ中の度の位置なのかを確認でき、簡易的なカラー表示ですが建物の立っている場所が確認できます。3番目のアイコンは樹木の表示のon / offの切り替えなので建物を建てる際に区画を見やすくする為に使用します。一番重要なのは2番目のアイコンです。最初の段階ではアイコンの説明が「環境グリッドの表示on / off」になっています。
アイコンをクリックすると次の表示方法【建設可能なエリア】に切り替わります。これは建物の占有している敷地などが見易く表示されるので、新しく建物を建てる際に位置を見やすくしてくれます。3番目のアイコンの「木々の表示オン/オフ」併用すると更に見やすくなるでしょう。
更にアイコンをクリックして表示方法を切り替えると【土壌の肥沃度】に変わります。ここではアイコンの説明通りマップ内の各エリアの土壌の肥沃度がカラーで表示されます。緑色が濃いエリアが肥沃度が高いエリアになります。土壌の肥沃度が高いエリアでは山菜採りの小屋や狩り小屋、薬草医の小屋などの施設が機能しやすくなります。また畑、果樹園を設置する際にもこのエリアの緑色の濃さで生産量が決まります。この土壌の肥沃度は畑と果樹園の方が優先度が高い事も覚えておきましょう。
最後の表示方法は【鉱物資源】で土壌の肥沃度と同様に、鉱物資源の豊富なエリアが緑色で表示されます。採石場、鉄鉱山、炭鉱、金鉱を建てる際には、このエリアに建設するしましょう。色の濃さでそのまま生産効率が決まり、色が無いエリアでは上記の施設は資源を生産する事ができません。
上記の説明から想像ができると思いますが、これらの資源の豊富なエリアの関係で、加工系の生産施設や住宅はこれらの資源の豊富なエリアを避けて建設すると良いでしょう。
こういう系統のゲームで建物を建てる際に意識する人が多いのが区画整備ではないでしょうか。画面右下の「道路と橋」のアイコンをクリックして表示されるアイコンのうち、一番左の「土の道」は無料で設置できる上に範囲を選択すれば即、設置されるので、区画を意識したい人は有効に使うと良いでしょう。尚、道を設置すると、そこを歩く住人の移動速度が上がるので、資材の運搬などの意味でも道を整備するのは有効な手段です。
「道路と橋」のアイコンリストの一番右にある「ロードサイン」もかなり重要なので覚えておきましょう。専有面積が小さいので、建てる場所は選びやすい上に効果範囲もそれなりに広いので設置コストがかさむ事も少ないでしょう。このゲームでは移動速度の影響が大きいので、開拓の際には意識しておくと良いでしょう。
とりあえず建物を建てる前に軽く区画を決めておきます。この工程は必須では無いので、必要な人だけが行えば良いと思います。私はロードサインを置く場所に困らないように道幅を3マスにして、道の真ん中のどこにでもロードサインを置けるようにしています。場所によってはカーブの内側や外側に設置したりもしています。道の外にロードサインを設置すると、区画が中途半端になるからです。ただし、この方法では道の幅の広さの分、道の専有面積も増えるので、結果的には敷地の無駄が出てきますので、敷地を有効に使いたい人は自分なりの道の整備方法を見付けましょう。デコレーションなどを使用して奇麗に見せる方法もありますが、私の場合とりあえず住人たちが生きていける方を優先します。
タウンホールの東に道を伸ばし、その先を住宅エリアにしました。アイコン表示の4件が既に設置済みで、建設を待っている状態です。右下の一軒が設置する際のシルエット表示の状態です。マウスで位置を決めて左クリックで決定します。
住宅の次は生産施設を設置します。タウンホールの北西の少し離れたエリアにしてみました。最初に設置したのは山菜採りの小屋で、土壌の肥沃度が高いエリアがあるマップでの序盤の食料確保の要になります。今回のチュートリアルでは、この施設の位置を基準に他の施設の位置を決めていきます。
上のSSは最初から建てれる施設の建設位置が決まったところです。タウンホールを基準に東に住宅、タウンホール南の水辺付近に製材所、そのすぐ北に物資置き場。森林地帯の右上が薬草医の小屋、その南に物資置き場、薬草医の小屋と道を挟んで西に山菜採りの小屋、そのすぐ南に狩り小屋、一番西には木こり小屋を設置しました、それ以外の建設予定アイコンはロードサインです。
山菜採りの小屋などを設置した北西エリアと、タウンホール南東の製材所の隣に設置した2つの「物資置き場」ですが、この物資置き場の位置がかなり重要になっていて、樹木を伐採した際や生産施設で資源が生産された時に、ここに運び込まれます。なので、伐採や地表の鉱石などの回収を実行するエリアや生産施設から物資置き場が離れていると、運搬に要する時間が増えるので、他の作業に遅れが出ます。マップ内の各物資置き場はリンクしていて、どこの物資置き場に運ばれた資源も他の物資置き場から引き出せるので、今回の配置では森林地帯で生産された資源が最寄りの物資置き場に運ばれ、それらが消費される際にはタウンホール南東の製材所の隣の物資置き場から取り出される事になります。タウンホールの南東に物資置き場を設置したのは、後に釣り小屋や船着き場を設置した際に使いやすくするためです。
マップ中の斧のアイコンが表示されているのが樹木の伐採予定です。建物を建てる場所に既に樹木があった場合は、自動的に伐採対象とされ、伐採の予約アイコンが表示されます。手動で伐採を支持する場合は画面右下の一番右の「資源回収/建物の撤去」から「木の伐採」を選択しましょう。伐採範囲の開始場所を左クリックしてドラッグする事で四角形の範囲で伐採するエリアを指定できます。北西の森林地帯は施設の生産効率の為に伐採せずに、タウンホールよりも南の樹木を伐採します。この辺りは土壌の肥沃度も高くないので、樹木に関わる生産施設を建てる予定はないので、様子をみてすべて伐採していまします。あまりにも広い範囲を選択してしまうと殆どのワーカーがそちらの作業に行ってしまい、建物の建設をする人員が不足するので、建物の設置を指定している時は、資源の回収の指示は控えると良いでしょう。資源の回収には「石の回収」や「鉱物の回収」があります。これらは地表に露出している資源を回収する作業で、木と違い最初に生成されている分だけが回収できます。
各施設の設置場所が決まったので、時間を早送りにして進め始めた直後に、画面右側に「住居が不足しています」の表示と、住人たちの上に家のアイコンが表示されました。これは現在、街が抱える問題を表示しているもので、最初の家を建てて住人たちの住む家が確保されるまで、繰り返し表示されます。他にも特定の資源の不足などもここに通知されます。
作業をしている住人たちを見ていたら、殆どの住人が家が無いと困っているにも関わらず生産施設の建設の方に向かってしまいました。こういった問題を回避するために便利な機能があります。建設予定のアイコンを左クリックする建設に対する指示を変更できます。タウンホールの東の住宅のアイコンは建設を優先するアイコンです。森林地帯の薬草医の小屋と木こり小屋に設定したアイコンは建設中断のアイコンです。複数の建物を同時に建てる時などに、これらの機能を利用すると良いでしょう。ただ設定の変更が反映されるのには少し時間がかかります。
少し時間が進んで、ようやく住宅が立ち並んできました。優先に設定したので、生産施設より先に完成しました。
すべての施設の建設が完了しました。今回はすべての建設が終わるまで待ちましたが、実際のプレイの際は建設が終わった施設に人員を設定したり、アップグレードを行ったりします。
まずは木こり小屋のメニュー。最初の冬を超える分の薪を作るための木材は初期生成の樹木で足りるので、この木こり小屋の「優先する作業」を「植林」に設定します。「優先する作業」の右にある▽を左クリックすると変更することができます。アップグレードに関しては他の施設との優先順位の兼ね合いになります。この木こり小屋は植林のみで機能させる予定なので、「拡大」と「肥料」のみをアップグレードすることになります。
次は山菜採りの小屋です。これは土壌の肥沃度が高いエリアがあるマップでは高い効率を誇る上に他の生産施設などと違い維持費がかからないので、人員の増員などをしやすいのも特徴です。最初の目標は初年の越冬なので、それに必要な食糧と薪の確保が重要になってくるので、製材所と併せて早めにアップグレードをすると良いでしょう。とりあえずが働き手を初期の最大値の2名割り当てて、「大きなバスケット」を早めに最大までアップグレードすると良いでしょう。
次は狩り小屋です。食糧の生産量は山菜採りの小屋に負けますが、同時に皮も生産するので、先に進むと建てる事になる服飾店を建てるまでには用意しておくと良いでしょう。維持費に鉄がかかるので、序盤は働き手の増員はオススメできません。また、施設の解放に必要な「研究」の進行速度で鉄などの生産が可能になる時期が変わるので、慣れないうちは鉄が生産できるようになるまで建てないのも良いと思います。筆者は慣れてきたのもあり、難易度が普通の3マップ、難易度が難しいの2マップで初期から設置しても鉄の問題はおきないようになりました。各施設のアップグレードの優先順位や研究を進めるタイミングを慎重に選べば序盤から建設も可能ですが、食糧の問題だけなら他の施設に人員と資源を割く方が進行は楽になります。ただし、あまり遅くに設置すると、服飾店で消費される皮の生産が追い付かなくなるので、少し早めに建設するか、建設後に早めにアップグレードを済ませると良いでしょう。
薬草医の小屋は「薬草」を生産します。これは住人たちの健康を保つ為に使用されますが、設置直後の初期の段階で1名の働き手でも余っていきます。早い段階で船着き場を設置して薬草を輸出したコインを稼いだりもできるので、人手が足りない時以外は最低1名を置いておくと良いでしょう。船着き場での輸出をしない場合は、薬草の在庫を見て人員を他の施設に移すと良いでしょう。アップグレードのコストもそれほど高くないので、輸出を視野に入れる場合は早めにアップグレードを済ませると良いでしょう。
最後の生産施設は製材所で、これが序盤で食糧と並んで重要な資源「薪」を生産する施設です。薪が不足すると住人たちが寒さで凍死するので、安定供給を目指しましょう。石炭を生産する「炭鉱」ができてからは消費が減るので少し楽にはなりますが、それまでは油断すると枯渇する資源なので、余るくらいの生産量を維持するようにしておくと良いでしょう。重要な施設なので早めにアップグレードを済ませたいところですが、アップグレード費用が序盤の他の施設と比べても高いので、最初の方のアップグレードを済ませたら、後は他の施設と相談しながらアップグレードを進めていきましょう。木材が乏しいマップの場合は節約術と機械化を、木材に余裕があるマップでは機械化をアップグレードすると良いでしょう。ちなみに木材1個辺りの薪の生産効率を重視する場合は節約術の方が効率が良いので、生産量が必要な時以外は節約術を優先すると良いでしょう。
住宅もアップグレードができ、住宅で消費される薪と石炭の消費を抑える事ができます。生産施設は機能を止めれば維持費もかかりませんが、住宅は常に維持費がかかるので、アップグレードは早めに済ませておくと良いでしょう。筆者は最初の冬が来る前に「断熱リフォーム」のアップグレードは済ませるようにしています。
ここからは時間を進めながら画面右上の資源の増減を見ながら、各施設アップグレードを進めて行くと良いでしょう。2年目に入ると住人の数も増え始めるので、新たに住宅を建てたり、生産施設は増やしていく事になります。
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